~創業からの歴史 ハラサワのおこり~

株式会社ハラサワは、1946年に創業した荒川区の老舗鋼材メーカー。金属加工の技術を組み合わせてステンレスや特殊な金属のパイプ、「板巻きパイプ」をつくっています。

ハラサワ物語1創業者は原澤 義治。社長のおじいさまです。おじいさまは終戦間もないころ、焼け野原になった東京の下町で立志を決意。お菓子や今川焼きを売る商売を始めました。
お腹のすいた子供たちに甘くておいしいお菓子を食べさせてあげたい。そんな思いを胸に日々コツコツと働き、たくさんの子供たちの笑顔を生み出してきたのです。当時について「お菓子を食べたときに見せてくれる子供たちの笑顔が商売をしていて何よりうれしかった」といいます。

ハラサワ物語2少しの蓄えができると、おじいさまはその蓄えをもとに小さなプレス機を買い、ブリキや鉄のおもちゃづくりを始めました。戦後復興期の日本ではよくあった話で、そのころは東京の下町に町工場が次々と登場する時代でした。
高度経済成長期になるころ、ハラサワにもおもちゃづくり以外の仕事がたくさんくるようになります。請けた仕事はどんなことでもきっちり、早く、丁寧に、喜ばれるようにする。この下町の職人気質(かたぎ)なこだわりが次々仕事を呼び、やがて日産自動車の部品製造を頼まれるようになりました。こうしておじいさまのおもちゃ工場は、日本経済の発展を支えた自動車の部品メーカーのひとつになっていきました。

ハラサワ物語3おもちゃ工場から自動車の部品メーカーになったハラサワは大繁盛。人も工場も増え、企業としても大きくなっていきます。それでも明けても暮れても大忙しの毎日。景気が良かったのもありましたが、決してそれだけではありません。「急ぎの仕事も難しい仕事も、ハラサワさんだったら何とかしてくれる」。今もお客様は私たちにそう言ってくださいます。請けた仕事はどんなことでもきっちり、早く、丁寧に、喜ばれるようにする。そんな仕事ぶりをお客様が厚く信頼してくれていたからこそのことでした。

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