合同企業説明会の来場者が集まる!魅力的なブースづくりの秘訣

今年9月に新卒採用活動の一環で「合同企業説明会」に出展いたしました。業界や技術の分野ごとに企業が集まる営業目的の展示会には何度も参加したことがありましたが、採用目的の合同企業説明会への出展は、新卒採用活動を開始してから20年近く経つなかで、ハラサワ初の試みです。参加したことのある方はイメージしていただけるかと思いますが、合同企業説明会では積極的に来場学生にアプローチしている企業がいる一方で、あまり学生が来てくれないブースも存在します。

出展料だけでなく、その準備にかかる時間や当日運営する社員の人件費など多大なコストをかけている分、採用の実績にきちんとつなげなければ、全て無駄になってしまいます。学生のニーズを捉えて、それに応えるオペレーションをきちんと作っていくことが非常に重要だと考えています。数十社の出展があった中で、ハラサワでは来場者の3割近くの方をブースに呼び込むことに成功し、主催企業の担当者の方も大変驚いていました。そこで、合同企業説明会を成功に導く秘訣をお教えしたいと思います。

合同企業説明会の全体の作業を大まかに分類してみると以下の3つに分かれます。

1.舞台装置
・物理的に見えるもの(チラシ、ブースの展示物)、ブース前に立っている人も含まれる
・流れに従って必要な情報が届くようにする
・目的に合った情報を打ち出せるようにしておく

2.ブースへの誘導
・会社をまだ知らない、業種もよく分からない学生に、ここに入ってみようと思わせる声掛けをする
・会社名ではなく、会社の強みになっていることを短く伝える

3.ブースでの説明
・ストーリー形式にするなどして、短く分かりやすく伝える
(弊社で言う「ハラサワ物語」です)
・多少デフォルメして素人でもわかるように話す
(専門的で難しい話ばかりでは、学生に興味を持ってもらいにくいです)

上述のどの場面でも、学生の感情を軸に考えていくのが非常に重要です。来場する前の段階から、学生は出展企業のウェブページなどを見てきていますので、当日のブースの中の装飾やプレゼン内容だけでなく、事前の配布資料の中身や特設コーナーのポスターの内容など、学生が興味を持つようなキャッチコピーで自社の強みを打ち出していく必要があります。

ブースの前を通った学生への声掛けも、人間の無意識の仕組みを利用し、自然とブースに立ち寄ってしまう方法を取り入れています。同じ考え方を応用し、企業向けの展示会でも実績を出すことができています。合同企業説明会でも、展示会でも、来場者の興味に任せるしかないと思われがちですが、計画的に行なうことで、自社に興味を持ってくれる来場者を増やすことができるのです。せっかく時間とお金を投資するのであれば、万全の準備をすることで、少しでも良い結果が出ると嬉しいですよね。