メタルレポートⅡ(表面仕上げ)
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メタルレポートⅡ:表面仕上げと業界
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・色々な表面仕上げ
さて、今回はメタルレポートⅡの2回目としまして、ステンレスの表面仕上げについてその代表的なものを取り上げます。表面仕上げは製品の見た目を決定する大きな要素。既にご存知の方も多いかと思いますが、復習にまでにお付き合いください。
今回ピックアップしたのは「BA」「2B」「No.4」「HL」の4種。
BA材は鏡面に近い光沢をもった仕上がりで、冷間圧延後に光輝熱処理を行い、さらに光沢をあげるため、軽い冷間圧延を施したもの。No.4材は光沢のある細かい目の仕上げで、2Dまたは2B仕上げ材を150~180番の砥粒の研磨ベルトで研磨したものです。ともにその外観から自動車業界、家電業界、厨房機器業界など製品の見た目に気を遣う業界で多く使われています。
2B材は白っぽい灰色でやや光沢がある仕上げです。2D仕上げ材に適当な光沢をあたえる程度の軽い冷間圧延を施したものです。キズやシミがつきやすいのもあって、塗装を後からする場合や見た目の良さが要求されないところに使われています。
最後のHL(ヘアライン材)は片面または両面に150~240番の研磨ベルトでスジ状の研磨目を付けて仕上げたものです。模様が髪の毛のようなのでヘアラインと呼ばれています。建材業界でよく使われている金属で、エスカレーターなど生活に身近なところで活躍しています。
BA・2B材 | HL材 | NO.4材 |
・業界を選ばないハラサワ
ハラサワのパンフレットを読んでいただければわかりますが、本当に様々な業界への製品を作らせていただきました。照明業界、工作機械業界をはじめ、中には暖房機器業界の製品を作ったこともあります。「今回の案件はハラサワと接点のなさそうな業界だけど大丈夫かな…」と思っていたら是非一度ご相談ください。
画像提供…井上金属株式会社様
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