中小企業にICT導入にあたって導入時の考慮点

まず、前回の記事で触れた通り、ICTの魅力の一部として「膨大な情報の記録能力」と「計算ミスの低減」が挙げられますが、以下3点をまずは確認してみましょう。

1.業務の洗い出し: 現行の業務プロセスを詳しく洗い出し、社内の手書き作業や電卓使用に頼っている業務をリストアップしてみましょう。
2.社員の声: 社内の関係者や従業員にICT導入に関する意見や希望を聞き、何があった便利なのかを洗い出します。
3.他社事例の参考: 同業他社や同規模の企業と交流してみることをおすすめします。他の会社で使用されているICTツールの経験談や評価を聞くことで、導入のメリットやデメリット、コストなどの情報を得ることができます。上記を元にまずは必要なICTツールを洗い出すことが重要になります。

導入時に留意すべき点として、
1.異なるツールの比較: 同じ種類のシステムは複数存在するため、価格や使い勝手などを比較検討することが大切です。最低でも3つの異なるツールを検討し、それぞれの特徴や適用可能性を確認しましょう。
2.コストの確認: 導入コストとランニングコストを確認しましょう。導入コストが安くてもランニングコストが高いなどの事例もありますので注意が必要です。
3.使いやすさの評価: 社内の従業員が使いやすいツールなのか、導入しても活用されないのでは本末転倒です。社員が解りやすいツールかどうか、確認が必要です。

これらのポイントを意識しながら、自社の状況やニーズに合ったICTツールを選び、経営上のメリットを最大限に引き出していくことが成功への一歩となります。ICT導入によって、効率化や情報の正確性向上などのメリットを享受しながら、成長を実現していく道を進んでいただければ幸いです。何かICT導入に関するお悩みがありましたら、専門業者の紹介なども行っておりますので、お気軽にご連絡ください。