中小企業のICT導入のメリットとは?

皆さんは、社内のICT(情報通信技術)をどのようにお考えでしょうか?

ICTとは、パソコンやスマートフォンなどの情報機器を活用して、情報のやり取りを行う技術です。最近はIT化やDX化などとも呼ばれますが、中小企業こそICTを導入することで、会社作業が楽に便利になります。ICTというと、アルファベットやカタカナ用語が多く、難しく感じられるかもしれません。しかし、ICTは以下の5つのメリットがある道具(ツール)と考えてください。

1.たくさんの情報をデジタル形式で記録できる

2.機械が計算を行うので、人的ミスを大幅に減らすことができる

3.自動化することで業務の生産性や効率を高めることができる

4.デジタルで記録した情報を分析して、将来の予測などに役立てることができる

5.遠く離れた場所同士でのコミュニケーションを行うことができる

これらのメリットを組み合わせると、一例ですが以下のようなことが可能になります。

・勤怠システムを導入した場合
社員は、勤怠の入力漏れが減るだけでなく、営業など直行直帰で外出する人は、インターネット経由で勤怠管理が可能になるため、便利になります。また、勤怠を集計する担当者は、手作業が減ることで時間が短縮され、作業ミスも減少します。さらに、労働時間のチェックも簡単に行うことで、個々で無駄な残業をしていないか、一人の社員に負荷がかかっていないかを見ることができます。

・データベースソフトを導入した場合
商品の仕入れや在庫管理、または作業状況や作業時間をデータ入力し、システム管理することで、昨今問題となっている原材料高騰による原価の見直しや、生産の歩留まりの確認、個人ごとの能力確認を、印象ではなく正確に把握することができます。さらに、コストをかけることが可能であれば、カメラやセンサーを使って製品の検査を自動化すれば、人間では見逃すことのない欠陥を検知し、納品時のトラブルを減少させることができます。

・オンライン会議システムを導入した場合
工場が離れていたり、外出している営業マンと会議する際に、一か所に集まることなくミーティングを行うことで、移動時間の無駄を削除し、会議を効率的に進めることができます。また、面接にも応用でき、初段階のふるい落としや、多くの候補者とのコミュニケーション負担を軽減できます。

上記のようにICTは、経営者やスタッフの負担を軽減し、業務の効率化や生産性向上に役立つツールです。アルファベットやカタカナ用語に惑わされず、特性を理解して、自社に合ったICTを導入してはいかがでしょうか。