お客様FAQ vol.2
「パイプ」の呼称から、様々な面で誤解されることも少なくない弊社の板巻きパイプ。お客様FAQの第2回目は、ずばり板巻きパイプの価格についてです。それではお楽しみください。
Q. 価格が高くないですか。
A. 配管、構造用鋼管などの規格サイズのパイプ(以降、「鋼管」と省略)と比較されると割高な単価に思われるかもしれませんが、板金加工と比較すればご納得いただけるのではないでしょうか。「オーダーメイドの板金物が割安に作れる」とご理解いただけると幸いです。
「パイプ」というと、多くの方がまず鋼管を思い浮かべるのではないでしょうか。それを基準にコストの比較をし、板巻きパイプの価格を割高と評価されるのは私たちにとってよくある話です。しかしそもそも板巻きパイプと鋼管では、その製造方法の違いからそれぞれの製品の性質も強みの発揮できる場面も異なります。
鋼管は低単価で安定した品質と供給が強みです。ただ、プロダクトアウトの製品の宿命ですが単価が安い分ヒモ付きの取引が条件だったり、専門商社や卸から小口で仕入れても重量や本数、定尺購入など何がしかの制限が掛かる場合が多いです。このため歩留まり次第の在庫リスクが免れず、単価が低くても在庫過多により管理面の費用まで考慮すると割高につく場合が無いわけではありません。必要最小限の発注をしたとしても単価が通常よりも高くなるため、根本的な問題の解決方法にはならないでしょう。基本的には大量の取引向きと言えます。
では、板巻きパイプはどうでしょう。簡単に言ってしまえば鋼管の逆です。
切り板(スケッチ材)からパイプを造るので、ご指定のサイズの管を1本から購入することが可能。規格外の径サイズや材質の製品が生産できることも大きな特徴で、さらに鋼板にプレス加工やレーザー加工を行って鋼管で得られない仕様の管を造ることができます。つまりトータル的なコストを考えれば、少量~中量の製品を多品種必要とされる場合、板巻きパイプはその強みを発揮すると言えるでしょう。板金加工のようにオーダーメイドに近い造り方をされる板巻きパイプが鋼管と比べてやや割高であることは否めません。ただ、板巻きパイプ専門メーカーである弊社ならば価格、納期対応力、対応ロット数でよりお客様にご満足いただける提案が可能です。
さて、これで鋼管と板巻きパイプの違いはご理解いただけたでしょうか。それぞれを適切に使い分けることで、今以上に御社のコスト削減、利益向上に繋げてください。