テレワーク実践編。意外と悪くない? それとも困った?

テレワークを実践した感想とは?

前回、中小製造業でテレワークは可能かどうかお話させていただきましたが、その結果一部のみしかできないことが分かりました。しかし、どうしても必要な時が訪れるかもしれません。それに備えて、製造業ではありませんが実際にテレワークをされている方にインタビューを行いました。戸惑う部分などはなかったのでしょうか。

・テレワークの環境についてお聞かせください
49266メールソフトだけでは不十分なので、専用のソフトを導入しました。Slackと呼ばれるチームコミュニケーションツールです。メンバーを集めて、チャット形式でプロジェクトを進めることができます。時々会社に行くこともありましたが、会議は全てオンラインで行いました。配布資料もオンラインで提出し、それを確認しながらの会議でした。そもそも私の会社は元々wi-fiなどのオンラインの環境が整っていた導入も簡単で、使い始めは戸惑う部分もあったものの、すぐに慣れることができました」

・実際に行ってみてどうでしたか?
47507「私の仕事は人事関係なので、時期的に新卒採用で使用することがありました。会話は問題なくできましたが、その人の雰囲気は完全には伝わりませんでした。特に目線は画面とカメラの位置が違うため、正面から顔を見られない欠点がありました。他にもカメラが映しているのは顔のみなので、全体像が分かりにくかったです。その中でも一応判断はしていきました」

・確かに心理状態は足や目に出ると言いますね。それが確認しづらいのには戸惑います。他にもやりにくい部分はありましたか?
49215「仕事をしているとちょっとした相談や質問をしたい時がありますよね。でも、全てオンラインなので相談や質問をしてもすぐには返ってこない時もありますし、微妙なニュアンスが伝わらない時もあり、時々もどかしさを感じています。他にも出退勤の確認がしにくいのも欠点でした。44968勤務時間は8時間と決められていますが、その間ずっとパソコンの前で仕事をしていたのか、それとも離席していたのか正確には把握できないんです。それを補うようなソフトも販売されているようですが、この辺りはまだ試行錯誤の段階です」

新型コロナウイルス感染防止のために始まったテレワークですが、どこでも仕事ができるメリットがあるものの、今までと同じようにはいかないようです。まだ試行錯誤の余地が多いようです。