薄板パイプの利用方法
防火用カバーって?
皆さんは防火用カバーを知っていますか?
「防火用?火に耐えられるのを何に使うんだ?」という人がほとんどかと思います。これは建築用の、電線管、給・排水管、ガス管などのさまざまな配管や電線などを火から防護するためのカバーです。国土交通大臣が認定している工法で、中空壁丸穴貫通部防火措置工法というものがあり、この中で使用されています。このカバーが無い状態で火災が発生すると、配管や電線を燃やし、壁にできた穴から火が吹き出し、延焼してしまいます。しかしこの防火用カバーを壁に埋め込み、その中に配管や電線を入れて使用することで、実際に火災になったときには配管や電線が燃えにくくなり、延焼を遅らせる効果があります。金属製のものや、金属と樹脂を組み合わせたもの、中にはシリコンといった軟らかい素材を使ったものも存在します。ジャバラのついたものもあり、壁に通すときに端と端の壁穴に位置ズレがあったとしてもはめることができます。
薄板で製造可能なパイプ(?)です
しかし、「なぜハラサワでそのような話をするのか」と疑問に思った方もいらっしゃると思います。ハラサワが注目しているのは、「この製品は板厚0.4t以上で認定する」という条件があるからです。ご存知の通り、ハラサワで加工可能な板厚は0.4tから2.0tです。正直、0.4tの溶接は困難ですが、ロール加工なら全く問題ありません。ハラサワで加工可能です。様々なタイプの防火用カバーがありますが、金属製なら実現可能です。「パイプではなくカバーでは?」という声も聞こえてきそうですが、これも「パイプらしくないパイプ」です。形状さえ近ければカバーでも作れます。カバーを作りたいけど、出来るところがない…、とお考えでしたらぜひ一度ご相談いただければと思います。