冬のマナーとウォームビズ
コートはいつ脱ぐの?
面会者と会う前に、コートや手袋、マフラーなどは脱いでおくのが常識ですが、これらはどのタイミングで脱いでおくべきなのでしょうか?
それは、訪問先の会社の建物に入る前です。脱ぐ場所は建物の出入り口付近の邪魔にならない位置が好ましいでしょう。そして、サッと手早く脱ぎましょう。脱いだコートやマフラーは、小さくたたんで片手にかけるなどして、建物の中へと入ります。ちなみに訪問先の会社が建物の中の1フロアにある場合でも、コートを脱ぐのは建物に入る前です。
しかし最近では、エレベーターの中で脱ぐという人も珍しくはありません。けれどもこれはマナー違反です。もしも訪問先の会社の人にエレベーターの中で遭遇したら、コートを脱ぎながらあいさつをするなんて好ましくない事態になるかも知れません。そんな事態は避けたいものです。ですから、非常時でない限り、本来のかたちを守りましょう。また、建物に入る前に、携帯電話をマナーモードにしておくことも忘れないようにしましょう。
コートはなぜ脱ぐの?
コートや帽子は主に屋外の服装の汚れ除けという観念があります。
屋外の服装の汚れ除けを室内の会議や会食のときに着ていることは誰が見ても感じが悪いことでマナー違反です。さらにコートやマフラーをつけたままお話をするのは、執事とかメッセンジャーボーイなどの、玄関先までしか入ることの出来ない人たちの礼儀で、それを友達とかビジネスパートナーに対してするのは対等の付き合いを表さず、「相手の接待を受け入れたくない」と意思表示をすることになります。
打ち合わせ中コートはどこに置く?
コートや鞄など「こちらにどうぞ」とテーブルに置くようにすすめられるまでは、勝手に置かないように注意して。何も言われないときは、カバンは足もとの床に直接置き、コートやマフラーは小さくたたんで、カバンの上かイスの横に置きましょう。隣のイスが空いているからといって、イスの上に荷物は置かないでください。打合せが終わり、建物の玄関を出たところで、コートやマフラーなどを身につけます。
ウォームビズ
いつもより一枚多く着てしっかり防寒。暖房などのエネルギー使用を抑えて冬のオフィスを暖かく快適に過ごすビジネスファッション、ウォームビズ(WARM BIZ)が今年の冬も推奨されています。チームマイナス6%では地球温暖化防止のため、暖房時のオフィスの室温を20℃にすることを呼びかけています。 “寒い時は着る”“過度に暖房機器に頼らない”そんな原点に立ち返り、“暖房に頼り過ぎず、働きやすく暖かく格好良いビジネススタイル”それが「ウォームビズ」です。
ウォームビズは暖房に必要なエネルギー使用量を削減することによって、CO2発生を削減し地球温暖化を防止することが目的です。暖房をつけずに済むものであればそれが最も望ましく、ウォームビズはあくまでも過剰な暖房を抑制する呼びかけなのです。日本では、年間の暖房日数の方が冷房日数よりも多く、気温と室温との差が大きいため、冷暖房兼用エアコン1台あたりでは、暖房の設定温度を下げるほうが、冷房の設定温度を上げるよりもCO2の削減効果が高いといわれています。
最近ではPCから電源を取る「USBブランケット」「USB座ブトン」「USBフットウォーマー」なるものがあります。これらはカーボンファイバーを採用していてすぐにじんわりと暖かくなるので、膝や足元に置いておくと少し寒いオフィスなどで重宝しそうです。